侍ジャパンは、1次リーグ(L)初戦となる13日のオーストラリア戦に向けて同地で最終調整。井端弘和監督(49)は開幕投手に井上温大投手(23)を立て、スタートダッシュを狙う。
トップチームを率いて初の国際大会に挑む指揮官。監督会見では熱い口調で左腕の背中を押した。「若さを前面に出してレギュラーシーズン、ポストシーズンのような力で、勢いで押す投球をしてもらえれば」。初陣に臨むにあたり、未知の重圧がかかるであろう23歳のことを思いやった。
大役を託された井上はキャッチボールなどで汗を流した。練習後にはハツラツとした表情で「大事な初戦を任されているので、責任を持ちながら何とかチームに勝ちをもたらせるように投げたい」と使命感を口にした。
「最終目標は優勝したい。とにかくそこに向けて一戦、一戦。当然、全試合厳しい試合になるのはわかっていますので、目先の試合を全力で」と連覇への道筋をイメージした井端監督。最大9試合。若き侍たちを鼓舞しながら、12日間を戦い抜く。(長井 毅)