巨人・吉川尚輝内野手(29)が念願の勲章を手にした。プロ8年目で初の三井ゴールデン・グラブ賞獲得。「ずっと目指していた賞なので、受賞できて本当にうれしいです。たくさんの人に感謝したい」と喜びをかみしめた。
今季は全試合に二塁でスタメン出場。圧倒的な守備範囲と華麗なプレーでリーグVに大きく貢献した。「投手やチームを何とか助けられたら」。失策はわずかに5で、二塁手(規定以上)でリーグ最高の守備率となる9割9分4厘をマーク。球団として二塁手部門での受賞は仁志敏久以来、22年ぶりとなる快挙を成し遂げた。
セの二塁手部門は22年まで広島の菊池が10年連続で同賞を獲得し、昨年は阪神・中野が受賞。今季は吉川が232票を集めて、2位の広島・菊池に185票差をつけて見事に選出された。さらに両リーグの全ポジションの中で、最多得票。文句なしで称号を勝ち取った。
努力が結実した。西武の源田やソフトバンク・今宮を参考にしながらグラブも改良を施し、細部に人一倍こだわってきた。「また来年、再来年と選んでいただけるように頑張ります」と決意。来季も鉄壁の守備でチームを支える。(宮内 孝太)