巨人から戦力外通告を受けた鈴木康平投手が12日、受験を予定している14日の12球団合同トライアウトへ向けて、ジャイアンツ球場で練習した。
鈴木康は23年5月にトレードで巨人に加入。昨季は33試合に登板したが、今季は1軍のマウンドに上がることはできなかった。「(シーズン序盤は)自分的にも調子も上がってこなかった。終盤には調子が上がってきたけど、今年は1軍の中継ぎもみんな良かった。そこは自分の実力不足、準備不足もある」と振り返る。
10月4日に通告を受けた後も現役続行を目指して練習を継続してきた。体の状態は万全。後半戦の投球には好感触を得ており、まだまだ勝負できる。「他の投手の球を見ていても負けてる気はしないです。まだ全然戦えるし、体も元気。ケガもしてないので、そこは自分の強みでもある」と力を込めた。
常時150キロを超える直球が武器の本格派右腕。14日のトライアウトで持ち味をアピールすることを意識する。「今までやってきたことをトライアウトで出せたらいい。ボール、ボールというのがやっぱりもったいないので、四球を出すくらいなら別に打たれてもいいやくらいでいく。もしかしたら最後になるかもしれないので、そこはもう思い切っていければ」と決意をにじませた。