12日放送の日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース3時間SP」では昨年12月30日に急死した歌手・八代亜紀さん(享年73)の死の真相に迫った。
八代さんは昨年8月下旬、かわいたセキが出始め、止まらず。8月28日の誕生日前日には生誕コンサートを行い、いつもと変わらぬ歌声を響かせたが、手には赤い発疹が出ていた。
9月4日、新型コロナではないと診断されたが、発疹に気づいた医師が血液検査。診断結果は膠原病(こうげんびょう)だった。
体を守るべき免疫細胞の異常で自身の体を攻撃し、炎症を引き起こしてしまう女性に多い病気だが、八代さんの場合、膠原病から間質性肺炎に。
「かなり進行が早いです。すぐにでも入院して治療を」という医師の勧めで9月10日に入院。本人は「私、大丈夫だからね。すぐ良くなるから」と気丈に振る舞っていた八代さん。
入院直後は免疫反応や炎症を抑える薬が効いたのか、すっかり元気になり、数値も落ち着いた。
マネジャーも「病室で歩いたり、いつも通りの八代さんが療養しているという感じだった」と振り返ったが、年明け1月のコンサートを目指していた11月下旬の血液検査の結果、酸素濃度が低下していた。膠原病による自己免疫が肺を直撃、容体は急激に悪化。間質性肺炎が進行し、チューブを挿入し、外から呼吸を補助しなければいけない状態になった。
しかし、声帯を傷つける恐れのあるチューブ挿入を八代さんは「この声がなくなったら、八代亜紀じゃないでしょ。歌えない人生は考えられない。歌えないなら死んだ方がマシだわ」と拒否した。
そして、マネジャーに苦しい呼吸の中、「もう、さよならだね」と言い残した1週間後、数日前から意識を失った八代さんは12月30日に一粒の涙を流した後に死去。入院から、わずか111日で亡くなった。
「80過ぎても歌っていたいな」と病床で口にした八代さんの願いはかなわなかった。