木原文人リングアナデビュー35周年大会実行委員会は12日、都内で記者会見し1999年1月31日に61歳で亡くなった不世出のプロレスラー、ジャイアント馬場さんの偉業をしのぶ「没25年追善~太陽ケア引退試合~木原文人リングアナデビュー35周年記念大会」を命日となる来年1月31日に後楽園ホールで行うことを発表した。
主催は「木原文人リングアナデビュー35周年大会実行委員会」で実行委員長は全日本プロレスの和田京平名誉レフェリーが務める。当日は、第1試合前に馬場さんの追悼セレモニーを行う。ゲストに天龍源一郎、渕正信、武藤敬司、川田利明、田上明、小橋建太が来場を予定している。
大会は全6~7試合を予定。第一弾決定対戦カードは「ジャイアント没25年追善~太陽ケア引退試合」で今大会で引退する全日本プロレスの元三冠ヘビー級王者・太陽ケアが鈴木みのる、MAZADAと組んで秋山準、丸藤正道、小島聡と対戦する。
ケアは、75年11月18日、ハワイ・ホノルル生まれの48歳。94年に馬場さんに直訴し全日本プロレスに入団。マウナケア・モスマンのリングネームで同年11月26日に三重・津市体育館でデビュー。世界ジュニア、世界タッグを奪取し全日本マットのトップ戦線に食い込んだ。2006年にはチャンピオンカーニバルを初制覇し、三冠ヘビー級王座も初奪取した。2013年以降は、長期休業に入り、スポット参戦してきたがこのほど、現役引退を決意した。ケアは、会見に音声で「俺の最後の試合、応援をお願いします。後楽園ホールで会いましょう。ブイヤー!!」とメッセージを寄せた。
会見に出席した和田レフェリーは、今大会の開催に「馬場さんのために何かやろう」と決意したことを明かした。木原アナは、大会開催が馬場さんの命日あたることに「やるしかない」と意気込み、ケアの引退試合など「いろんな人の人生模様がかかわった試合」と見据えていた。現時点で全日本所属選手の参戦はないが「全日本プロレスうんぬんではなく馬場さんと関わった選手を呼びたい」と明かしていた。第一弾参戦決定選手として新崎人生、井上雅央、佐藤光留、土井成樹、黒潮 TOKYO ジャパン、岩本煌史、阿部史典、立花誠吾が決定した。
会見の途中には、ケアと最後のトリオを結成する鈴木みのるが登場。2008年に全日本に参戦しケアと「GURENTAI」を結成した当時に思いをはせ「馬場さんとは縁もゆかりもないんですけど太陽ケアを通して全日本プロレス、馬場さんをケアがつないでくれた」と感謝。「GURENTAI」を再結成する引退試合に「最後のケアの雄志を楽しみにしていてください。つるし上げたりはしません」と不敵にほほ笑んだ。
また、スペシャルストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチで大仁田厚、河上“ファイヤー”隆一、雷神矢口、宮本裕向と葛西純、石川修司、竹田誠志、ブラックめんそーれが対戦する。