今季限りで現役引退する浦和のFW興梠慎三が13日、さいたま市内で練習後に取材に応じ、残り2・5試合で“惜別ゴール”を決めることを誓った。
チームは前節・広島戦で3―0大勝してJ1残留を決めた。8月に雷雨で1―0の前半終了後に中止となった川崎戦(22日・埼玉)を含めて、今季は残り2・5試合。スコルジャ監督も「今季中に彼が必ずピッチに立つという約束は実行したい」と明言しており、興梠が出場するチャンスは高まっている。
興梠は6月15日のC大阪戦を最後にピッチから遠ざかっているが、練習ではキレキレの動きを見せている。「たぶんできると思います。おそらく…(笑い)。けっこう試合から離れてるから、そこの不安はありますけど、まだまだ体力はちょっと落ちたとしても、技術的なものはそこまで衰えはないので、普通にできます」と言い切った。
13年に浦和加入後、平川忠亮氏や阿部勇樹氏らの引退を見送ってきたが、今回は逆の立場となり「すごく複雑で、とっても楽しみです」。J1歴代2位の通算168得点を誇る興梠は、ゴールへの欲について「そこまでないですけど…、決めたらすごく盛り上がるんだろうなっていうイメージはあります。出られるか分かんないですけど、とりあえず万全なコンディションで臨みたい」と現役ラストを飾る活躍を見据えた。