G大阪のMF倉田秋が13日、天皇杯決勝・神戸戦(23日・国立)へ意気込んだ。
この日、チームは大阪・吹田市内のグラウンドで練習を公開。約1時間30分、ミニゲームなどで汗を流した。在籍16年目のベテランは、節目のクラブ10冠目獲得のチャンスに「勝つしかない。『勝ちたい』じゃなくて、自分たちからつかみ取りに行きたい」と覚悟をにじませた。14、15年度の同大会では、スタメンで連覇も経験。「そりゃもう、みんなで喜ぶためにやってきたんだと思えたし、本当に素晴らしい瞬間だった」と思いを巡らせた。
しかし、連覇を最後にチームで獲得したタイトルはなし。昨季はJ1リーグ16位と降格争い一歩手前を経験するなど、苦しいシーズンが続いた。その間も、倉田は第一線でチームをけん引。「自分たちも苦しんだと思うが、一番はここ数年、ファンのみんながしんどいシーズンを送ってきたと思うので。それでも応援してくれている人たちのためにも、タイトルをとりたい」。無冠だった9年間の悔しさを噛み締めるように、強い決意を示した。