中日の板山祐太郎外野手が14日、名古屋市内の選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、550万円アップの年俸1400万円でサインした(金額は推定)。
阪神を戦力外となり、中日へ移籍1年目となった今季は、自己最多の65試合に出場して、打率2割3分6厘、3本塁打、13打点をマーク。守備では、ユーティリティーとして内外野を守り、打線では中軸を任されるなど、新天地で存在感を放ったが、「数字だけ見たら、物足りない」と満足はしていない。
現在は、ナゴヤ球場での秋季キャンプに参加している。同級生の山本、宇佐見はフリー組となったが「去年、やりたくてもできなかったこの時期に、お前はやらなあかんやろ」と井上監督の提案で参加が決まった。
指揮官の期待の表れだと意気に感じ、若手と共に汗を流す。「来年はレギュラーとして試合に出たい。ベイスターズやジャイアンツが11月に緊迫した試合をしているのを見て、そういう試合がしたいと思った」と悔しさをにじませた板山。今オフは東京の施設で、体の使い方を学び、打撃に磨きをかける。
移籍2年目の来季は、13年ぶりのCS出場(20年はコロナウイルス感染拡大のため中止)に向けて、強力なピースとなることを誓った。