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【マイルCS】“テン乗り名人”藤岡佑介騎手で一発狙うアルナシーム

スポーツ報知 2024年11月15日 7時0分

◆マイルCS追い切り(14日・栗東トレセン)

 第41回マイルCS・G1(17日、京都)の出走馬17頭が14日、確定した。22年朝日杯FS4着以来、2度目のG1挑戦となるアルナシームは栗東・CWコースで最終追い切り。藤岡佑介騎手(38)=栗東・フリー=との初コンビで、一発を狙う。枠順はきょう15日に決定する。

 リズミカルにスピードを上げていく。アルナシームは栗東・CWコースで単走追い。馬なりのまま、5ハロン67秒4―11秒8をマークした。しっかりと折り合って、最後まで鞍上との呼吸はぴったり。見守った橋口調教師は「前半も我慢できていたし、ラストまでしっかり。言うことないです」と満足げ。休み明けの富士S(6着)をひと叩きした今回は、右回りで勝ち鞍もある京都と条件が好転する。

 今回は、18年のNHKマイルCで初騎乗のケイアイノーテックをG1馬に導き、19年のエリザベス女王杯をクロコスミアで2着に好走するなど“テン乗り名人”の藤岡佑が手綱を執る。6日の1週前追い切りに続き、最終追いにも騎乗した鞍上は「(前走まで乗った)横山典さんに聞いて、コンタクトを取りました。引っかかると言われるけど、動きはスムーズ。いい状態で臨めそう」と好感触を伝えた。

 これまでマイル戦は1勝のみだが、21年の朝日杯FSでドウデュースの4着という実績がある。当時の2着セリフォス、3着ダノンスコーピオン、5着ジオグリフはその後G1を勝っており、ハイレベルな一戦だった。2走前の中京記念(小倉1800メートル)では、昨年の4着馬エルトンバローズに先着しているだけに、ここでも通用の可能性はある。「前走時より状態は間違いなくいい。相手は強いけど楽しみ」と指揮官は胸を躍らせた。条件戦を経て、自らの力で2年11か月ぶりに戻ってきたG1の舞台。アルナシームが大輪の花を咲かせるか。(山下 優)

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