VTuberの星街すいせいが14日、さいたまスーパーアリーナで全国ツアー(3都市3公演)の初日公演を開催した。
新時代の幕開けを予感させるステージとなった。バーチャルの姿で歌唱する星街の前に、集結した1万5000人のファンがペンライトを振りながら歓声を上げる。VTuberが開催するライブ史上最大規模となる会場に星街は「でかい! あんなところまでお客さんがいて…」と目を丸くした。
「すいちゃんは~?」と呼び掛けると、ファンが「かわいい~!」とレスポンスするおなじみのやり取りも披露。「いや~楽しいですね、ライブ」。普段は画面上での活動が多いこともあり、ファンと直接会える喜びをかみ締めた。
3月にリリースした「ビビデバ」は、YouTube上で9900万回以上再生を記録(14日時点)する大ヒット。2024年の音楽界を代表する曲の一つとなり、一気にその名を広めた。
約2時間かけて「ビビデバ」や、新曲「AWAKE」など全18曲を歌唱。配信の他、韓国ではライブビューイングも行われた。
2018年にデビューして以降、VTuber歌手の第一人者として活動してきたが「バーチャルという文化はまだまだ成長途中。存在が新しすぎて『よく分からない』って言われたり、揶揄されたりすることもある」と現実を受け止める。それでも、ファンの熱い声援を聞いて言い切った。「私はこの仕事に誇りをもってやっている」。時代を切り開く一番星として、これからも自分のスタイルを貫いていく。
〇…公演後には、デビュー時から目標に掲げてきた日本武道館でのライブを来年2月1日に行うことを発表。さらに、3枚目アルバム「新星目録」を1月22日に発売することも明らかに。初回限定版は透明ケース付きデジパック仕様となっており、すでに予約を受け付けている。