国内FA権を行使した中日・福谷浩司投手(33)が他球団からのオファーがあった場合、超異例の“オンライン交渉”に臨むことが14日、分かった。
福谷は現在、プエルトリコのウィンターリーグに参加中。FAの申請期間と同リーグ開催が同時期のため、日本に代理人を置き、本人は海外からオンラインで交渉に参加する予定だ。最優先条件は「成長できる環境」。金銭や年数などの好条件を求めての権利行使ではなく、あくまでプロ野球人として、さらなる飛躍を求めて行使した。
今季はシーズン終盤に先発として3勝1敗、防御率3・72。8月23日の巨人戦(東京D)で458日ぶりの白星を挙げた。慶大理工学部出身で探究心が強い。ウィンターリーグ参戦も「派遣」ではなく、メジャー予備軍の選手が集うハイレベルなプエルトリコを自ら選択した。登板後には、自由に文章を投稿できるメディアプラットフォーム「note」に、登板内容の振り返りを記している。
レオネス・デ・ポンセというチームに所属し、現地時間12日のインディオス・デ・マヤグエス戦では、3回無安打無失点の好投を披露した。右腕が「今時の方式」で悔いのない決断を下す。