10月29日に戦力外通告を受けた中日・加藤竜馬投手が15日、ナゴヤ球場で契約更改に臨み、来季の育成契約を締結した。65万円減の655万円でサインした(金額は推定)。
亜大から東邦ガスを経て、23年ドラフト6位で入団した右腕。ルーキーイヤーの今季は1軍での登板がなく、夏場に当時2軍監督だった井上一樹新監督に野手転向を打診されていた。
会見では、「ピッチャーとしては何ひとつ、結果を出せていない。本当に悔しかったし、何かできたことがあったんじゃないかなって。正直、9月と10月は野手に転向していいのかなって悩みました」と吐露。だが、「最終的には、野手としてワンチャンスにかけよう」と、前向きな気持ちでバットマンへの転身を決意した。
現在は同球場での秋季キャンプに参加し、同僚・ディカーソンモデルのバットを振り込む日々を過ごす。「今のところは、両方やっている」と、スイッチヒッターとしての道を模索中だ。
打球速度はすでに、ドジャース・大谷に匹敵する180キロを計測。「ドームとか人前でホームランを打つのが、自分の中での夢。長距離打者として試合に出られるように」と、強い覚悟で再出発を切る。