巨人の高橋礼投手(29)が”アンダースロー会”から糸口を探り、復活を遂げる。15日にG球場で練習した高橋礼は自身が発起人となりDeNA・中川颯、西武・与座とサブマリン3投手による食事会を14日に開催したことを明かした。焼き肉を食べながら4時間の野球談議。「どう力を伝えてるか、ボールにどういう圧力をかけているかとか、投球フォームの話が多かった。左打者にはスライダーが大事になるのでどういうイメージで投げるか話した」と充実の時間を過ごした。
飛躍のカギはスライダーにある。今季は開幕ローテ入りし4月に2勝を挙げたが、中盤戦以降に失速。11登板で2勝2敗、防御率3・66でシーズンを終えた。「空振りを取れなくて後半はしんどかった」という課題を踏まえ、現在はスライダーの改良に着手している。
同じ下手投げで同球種を得意する中川颯の考え方は貴重な材料になる。「中川くんがスライダーをどういうイメージで投げるか、回転軸やボールの握りなど、サンプルとしてあると自分にプラス」。12月は定期的にサブマリン3人で練習する予定で「イメージや感覚を伝え合えたら」。共通項を持つ投手で意見交換し、向上を図る。
今季15勝を挙げた菅野が海外FA権を行使し、メジャー挑戦を目指しており、その穴を埋めることが必須。その一人として期待がかかる。「今季は先発で年間通して投げる難しさを改めて感じた。7、8割ぐらいのパフォーマンスが出せれば、最低限6回3失点でできる準備をしたい」。進化を遂げて来季は先発ローテを守り抜く。(宮内 孝太)