女優の竹下景子が15日、都内で行われた映画「新居浜ひかり物語 青いライオン」(三好聡浩、平松咲季監督、公開中)の舞台あいさつに檀ふみと出席した。
2歳で自閉症と診断され、11歳の時に母・有希子さんを亡くした愛媛県新居浜市在住の石村嘉成さんの実話。有希子さんが取り組んだ療育をテーマに、嘉成さんが画家として才能を開花させるまでのストーリーとなっている。21年11月に岡山・香川の放送局RSK山陽放送の三好聡浩さんが嘉成さんのドキュメンタリー番組を制作した縁で、このほど同局の創立70周年を記念した映画でもメガホンを執った。
竹下は嘉成さんが通った王子小学校の校長役を演じ「療育の分野をこの映画で初めて知りました」と新たな学びに。「支援する方がいらして、そういう(障がいを持つ)子どもたちの未来が開かれていくということを、これからご覧になる方にも心に留めておいていただければ」と呼びかけた。一方、自身の周りにも自閉症を持つ知人がいるそうだが「(嘉成さんのように)すばらしい才能を開花させている人もいる。皆さんにさらなるご理解いただければと思います」と強調した。
この日は、本人役で出演した嘉成さん、和徳さん、母役のRSK山陽放送・小林章子アナウンサーも登壇。嘉成さんは「(母の生前に)『ライオンみたいに強くて、優しい人になるよ』とお母さんと約束しました。お母さんありがとう」と呼びかけ、終始目に涙を浮かべていた。