J1北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(29)が、ラスト2戦へ再スタートを切った。15日に宮の沢で行われた練習。最初のメニューとなるボール回しの中に深井の姿があった。昨年11月に右膝3か所を手術。9月8日のルヴァン杯・横浜M戦で実戦復帰し、リーグ戦も3試合に途中出場していたが、10月5日のG大阪戦後に膝の痛みがぶり返し、再び戦列から離れていた。
再復帰へ一歩踏み出すも「いいところもあれば、もう少しだなというところもある」と言うように万全の態勢ではない。ただ意欲は高く持つ。「本当なら完全にすっきりしてから戻った方がいいが、僕のタイプ的にも、ある程度まで来れば、痛みと付き合いながらやれればいい」。患部の状態は見つつ、向上を図っていく。
残り2戦に連勝しても降格決定の可能性がある状況。必勝を期す次節12月1日のアウェー・広島戦へ、深井は「メンバーに入りたい気持ちはもちろんあるが、力になれなかったら何の意味もない。そこはしっかり見極めないといけないし、出ようが出まいがチームが勝つためにやりたい」。逆転残留へ、できる全ての力を注いでいく。
(砂田 秀人)