◆ラグビー ◇リポビタンDツアー2024 日本 36―20 ウルグアイ(16日、フランス・シャンベリー)
世界ランク14位の日本は、同19位のウルグアイに36―20で勝利。テストマッチは4戦ぶりの白星となり、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「結果に関してはいいものだった。とても難しい、厳しい試合だった。(合計)200キャップ以下の若いチームが、ファイトし続ける姿勢を見せられたのはよかった」と、評価した。
世界ランクでは格下の相手に、前半7分に先制される展開。さらに同39分はゲーム主将のSH斎藤直人(トゥールーズ)がイエローカード、後半26分にはロックのディアンズ(BL東京)が一発レッドで、数的不利な状況を強いられた。その中でも後半12分のWTBナイカブラ(BL東京)のトライなど2度の逆転劇で白星を挙げた日本。指揮官は「特によかったのは、難しい状況での反応、対応。我々のような若いチームにとって、いかに厳しい状況に対応していくかは成長に欠かせない部分。この点においてはここまでなかなかうまくいかなかったが、今日は一歩前に進むことができた」と振り返った。
精神面での成長にうなずく一方で、選手層の薄さも課題。先発FBのツイタマ(静岡)や後半からSOに入ったマクカラン(トヨタ)は“本職”ではなく、キックの精度や処理で課題が残った。ジョーンズHCも「現在、15番を専門でプレーできる選手がいないことが一つの課題。ツイタマも今日は何とかした部分もあったが、まだ厳しいところがあると思っている」とコメント。また、第2次エディー・ジャパンでここまでのテストマッチ10試合(4勝6敗)で20失点未満の試合はなく、HCは「アタックは悪くない。今後は、ディフェンスが大きな課題と認識している」と語った。日本は24日にイングランド戦(英トゥイッケナム)を控えている。