「全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」(報知新聞社後援)が21日、兵庫・阪神甲子園球場で行われる。東日本選抜に北海道地区から藤原葵生外野手(札幌大3年)、下谷地璃樹投手(道教大釧路3年)、後藤天満内野手(札幌大2年)が選ばれた。
今年で3度目となる聖地を舞台にした大会へ、道勢トリオが腕をぶした。藤原は札幌光星高2年時に秋季全道大会8強を経験。札幌大では身長171センチながらパンチ力ある打撃で長打を量産してきた。「外野の芝生に気持ちいい当たりを飛ばしたい」と狙いを決めている。投手でも登録されており、最速144キロの直球を備える意外性の持ち主で「マウンドにも立てたら最高ですね」と胸を弾ませる。
下谷地は岩手・盛岡三高出身で、141キロの直球と4種の変化球を操る左投手だ。高校時代は2年秋の県大会8強が最高。小学4年から父・哲也さん(53)の下、特訓を積んできた。「父は僕が出場できるまで『甲子園には行かない』と言ってましたが、これで恩返しができる」と喜び、「野球人生の集大成にしたい」と快投を目指す。
青森・東奥義塾高出身の後藤は所属する札幌大では三塁手を務める。今年の春季リーグでは打率4割超でベストナインに選出された。選抜チーム入りで甲子園の夢がかなうことに「高校で野球に区切りを付けるつもりだったのに、こんなチャンスがあるとは…」と驚きつつ、「2年生なのでフレッシュ感、立ち振る舞いや表情でチームに元気を与えたい」と、“聖地”での全力プレーを誓った。(飯塚 康博)