◆明治安田J1リーグ 第29節 横浜FM4-3磐田(16日・ヤマハ)
ジュビロ磐田は横浜Mに3―4で敗れ、残留へ崖っぷちの状況に追い込まれた。前半5分に先制。だがその後は防戦一方となり、FWアンデルソンロペス(31)に3発被弾するなど失点を重ねた。終盤、FWジャーメイン良(29)が2ゴールするも届かず、今季3度目の3連敗。次節、30日のホーム・FC東京戦は引き分け以下で4度目の降格が決まる。
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何より必要だったものは手に入らなかった。磐田は2試合連続の3―4。3得点は唯一の光明だが結果だけ見れば17位・柏との勝ち点5差は1すら縮まらなかった。試合後の横内昭展監督(56)は「可能性がなくなった訳じゃない」と鼓舞したが残留は風前のともしびとなった。
前半5分、リズム良くパスがつながり、最後はMFジョルディ・クルークスが移籍1号の先制弾。だが以降はぱったりと勢いを失い、サンドバッグ状態で横浜Mの猛攻を許した。前半のシュート数は5―13。FWジャーメインは「自分たちで修正できずズルズルいってしまった」。同アディショナルタイムに追いつかれ、後半も立ち上がりから好き放題やられた。
終盤、エースがクロスから左足と頭で2得点。「2つとも自分の得意なところ」と今季19ゴールまで伸ばしたが、やはり試合中盤までの失点が重すぎた。残りは30日のホーム・FC東京戦と最終節のアウェー・鳥栖戦(12月8日)のみ。磐田は連勝した上で、他会場の柏と新潟の負けを願う“神頼み”しか道は残されていない。選手たちは「切り替える」「前を向く」と話して帰路に就いた。2週間でやれるだけの準備を整え、奇跡を信じるしかない。
(武藤 瑞基)
◆磐田の降格決定 磐田の降格が30日のFC東京戦で決定するのは以下の2パターン。〈1〉磐田が引き分け以下〈2〉磐田が勝利かつ新潟が引き分け以上かつ柏が勝利。