◆上尾シティハーフマラソン(17日、埼玉・上尾運動公園陸上競技場発着=21・0975キロ=報知新聞社後援)
例年、箱根駅伝に出場する各校がメンバー選考と位置づける大学男子の部で、駒大が勢いを見せつけた。帰山侑大(3年)が1時間1分59秒の自己ベストで2位に入り、3位に村上響(2年)、4位に谷中晴(1年)、7位に吉本真啓(4年)が続いた。4選手が入賞とインパクトを残し、藤田敦史監督は「非常に収穫だったと思います。手応えを得られたレースでした」と高評価した。
今年の第100回箱根駅伝で6区を担った帰山は10月の出雲駅伝2区を4位と盤石に走ったが、11月の全日本大学駅伝は出走無し。この日は序盤先頭を引っ張った中央学院大の吉田礼志(4年)に積極的に食らいつき、「調子も良くて、体も動きました。箱根駅伝の選考もかかっていたので、全日本に出られなかった悔しさをぶつけようと思って走りました」と終盤まで粘り強く駆け、2位。箱根メンバー入りへ大きくアピールし「これでまた戦えると監督たちに証明できました」とすがすがしい表情だった。
11月の全日本大学駅伝で大学駅伝デビュー戦を飾った村上も3位に食い込んだ。「13キロくらいまではきつくなくて自分の中で自信を持ってレースを進めることができていた。15キロ以降に帰山さんが仕掛けて、そこについて一緒にレースを展開することはできたんですけど一歩届かなかった。タイム的には個人的に良かったんですけど、順位的には悔しい方が強いです」と振り返った。駅伝シーズンに入り、下級生の台頭が目立つ。
国学院大、青学大と並び「3強」とされる駒大が、上昇気流に乗ってきた。藤田監督は「十分、自信にして良い結果だったと思う。あとは油断せずに、この後どうしっかり走り込みができるかです。この選手層をいかに作り込んでいけるか。そこに尽きると思います」と力を込める。第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの王座奪還へ、駒大は着実に準備を進めていく。
大学男子の部の上位成績は以下の通り。
<1>棟方 一楽(大東大2年) 1時間1分38秒
<2>帰山 侑大(駒大3年) 1時間1分59秒
<3>村上 響 (駒大2年) 1時間2分4秒
<4>谷中 晴 (駒大1年) 1時間2分5秒
<5>入浜 輝大(大東大3年) 1時間2分7秒
<6>小泉 樹 (法大4年) 1時間2分13秒
<7>吉本 真啓(駒大4年) 1時間2分30秒
<8>市川 大世(中央学院大2年)1時間2分32秒