◆ソフトボール ▽ニトリJDリーグ ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタ 2―1 日立(17日、愛知・パロマ瑞穂野球場)
日本一を決めるダイヤモンドシリーズ決勝が行われ、西地区1位のトヨタが東地区1位の日立を2―1で退け、リーグ2連覇を飾った。
トヨタは主軸が躍動した。2021年東京五輪金メダルの左のエース・後藤希友(みう)が先発し、初回は2死一、二塁と走者を背負ったが、最後は相手の5番・ムリポラを三振で切り抜けた。初回裏の攻撃で2番・鎌田優希主将が四球を選ぶと、1死一塁から日本代表で3番・切石結女(ゆめ)捕手が左中間への2ランを放って先制した。
2―0の5回、後藤に抑えられてきた日立は、ルーキーの2番・笠原朱里三塁手が左越えのソロを放って1点を返した。5回1死一塁の場面でトヨタは右腕のメーガン・ファライモにスイッチ。110キロ前後の速球を武器にする本格派右腕が最終回、最後は相手の4番で16日の準決勝で上野由岐子(ビックカメラ高崎)から2本の本塁打を放った山内早織捕手を見逃し三振に切り、歓喜の瞬間を迎えた。
2008年北京五輪金メダルメンバーの馬場幸子監督は試合後のインタビューで「プランはありませんでした。一人一人が準備してきたことを出し切ろうと話していた。切石、ナイスバッティング!幸せな時間をありがとう」と絶叫した。エース・後藤は歓喜の涙を流した。