オリックス・山崎颯一郎投手(26)が17日、堂々と完全復活を「予告」した。高知秋季キャンプは5日から18日までフルで参加し、主に体重移動を意識した投球フォームの修正に手応え。「だいぶ自信というか、晴れた感じはあります」とイケメンが表情を崩した。
今季は7試合でセーブ、ホールドともにゼロ。「マジでどうしようかな…」と苦悩したまま高知に移動した。軸足に体重を乗せることをテーマとし、ブルペンはほぼ2日に1度のペースで50球。「球も(指の)かかりも腕の振りも、だいぶ去年に近い」と実感した。
ちょうど1年前は、自己最多の53試合で9セーブ27ホールドを記録。優勝決定試合で胴上げ投手にもなった。実際に受けた捕手の若月も「(絶好調時に)戻ってきている」と断言。上半身の不調も完全に解消され、「この体(190センチ、98キロ)があるんで、せっかくなら出したい」と改めて自己ベストを5キロ更新し、日本人最速の165キロも見据えた。
オフは大阪・舞洲で単独自主トレを予定。キャッチボール相手も日替わりで見つけ「いいと思ったものは取り入れて」と同僚の助言も頼るつもりだ。岸田監督からも「まだまだいける。みんなそれ以上のものを求めている」と期待された剛腕。言葉と姿にも説得力を宿し、勝ちパターンに戻る。(長田 亨)