NHKは18日、女優・今田美桜が主演を務める2025年前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜・午前8時)の追加キャストを発表し、高橋文哉、瀧内公美らの出演が明らかになった。
この日は今田演じる主人公・朝田のぶと、北村匠海演じる柳井嵩(たかし)が「学生時代に出会う主な人々」として、高橋、志田彩良、ソニン、瀧内、山寺宏一の5人が発表された。山寺を除く4人は連続テレビ小説初出演。
制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)は「これまでヒロイン・のぶと嵩のそれぞれの家族関連の皆さんを発表させていただきましたが、今回は二人が学生時代に出会う主な人々です」と説明。
嵩の同級生・辛島健太郎を演じる高橋について「嵩にとっての初めての親友・健太郎役に高橋文哉さん。彼の可能性にあふれた存在、その更なる可能性をこの『あんぱん』で今までとは違った一面を世に観てもらいたいという想いでオファーさせていただきました。嵩とのコンビだけでなく、恋の行方にも注目して観ていただきたいです」と期待を寄せた。
のぶの同級生で幼なじみ・小川うさ子役の志田に関しては「ヒロインオーディションに参加していただいたことがキッカケで、透明感と誠実な人柄に魅かれ、ご一緒させていただきたいと念願叶いました。薙刀(なぎなた)の描写もあり熱心に稽古を積まれているのでお楽しみに」とコメント。
高知出身でのぶが通う高等女学校の教師・山下実美役にはソニン、高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師・黒井雪子役に瀧内を選んだ。倉崎CPは「ご当地の高知を訪れるたびに、ソニンさんの出演を心待ちにしている地元の皆さんの声を多く聞き、その期待に応えたいとお声がけさせていただきました」と説明。瀧内については「かつて教師を目指されていた時期もある」と明かし、「厳格でのぶにとってある種の壁として立ちはだかる教師を演じていただきます」とした。
また山寺の役柄に対しては「『自由に責任をもって行動してほしい。机で勉強しているだけではろくな作品はできない。銀座で吸収するものは、学校で習うものよりも栄養になる』と豪語する先生がモデルで、真の意味での“自由”を説くのに説得力を持つであろう山寺さんにオファーさせていただきました。アンパンマンにも「あんぱん」にも山寺さんの存在が必要不可欠なのです」としている。
「あんぱん」は9月にクランクイン。倉崎CPは「日々とても温かく熱量ある現場で収録は順調に進んでおります。放送まであっという間に5か月を切りましたが、多彩なキャストの皆さんと紡いでいく『あんぱん』をぜひ楽しみにお待ちいただけますと幸いです」と呼びかけた。
同作は国民的キャラクター「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさん(2013年死去、享年94)と妻の小松暢(のぶ)さん(1993年死去、享年75)夫妻をモデルにした物語。昭和初期の高知で、1個のあんぱんをきっかけに出会ったヒロイン・朝田のぶと、父を亡くして親戚に引き取られた柳井嵩の生涯を描く。脚本は「ドクターX」などで知られる中園ミホ氏が担当。朝ドラは14年度前期「花子とアン」に続き2作目となる。ヒロインの今田は、東京制作の朝ドラとしては2018年「半分、青い。」の永野芽郁以来、7年ぶりのオーディションで選ばれた。今田の夫役は「DISH//」のメンバーで俳優の北村が務める。