TBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)が18日に生放送され、17日に行われた兵庫県知事選で斎藤元彦前知事が再選されたことを報じた。出演した元鳥取県知事の片山善博氏は「長丁場全体を見るか、区切って部分を見るかで有権者の評価が違ってきたんだと思う」と分析した。
出直し選挙に至ったきっかけは「事件といっては失礼だが、3月から始まったもの」とし、斎藤氏のパワハラ疑惑などを挙げた告発文書が起点と指摘。「斎藤知事の問題点は、何度も言うが、公益通報の処理を完全に間違えている。それが一番の問題。前半の部分を忘れて、後半の部分を見ると、よく頑張っているじゃないか、とてもいいな、という印象になるかもしれない」と私見を述べた。
◆兵庫知事告発文書問題 県西播磨県民局長だった男性が3月、知事だった斎藤元彦氏のパワハラや企業からの贈答品受領疑惑など7項目を挙げた告発文書を作り関係者らに配った。県の公益通報窓口にも通報したが、県は通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象外と判断。内部調査を進めて誹謗(ひぼう)中傷と認定し、5月に停職3か月とした。これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が調査特別委員会(百条委員会)を設置。男性は7月に証言予定だったが同月7日に死亡した。斎藤氏は9月議会で全会一致の不信任決議を受け、同月30日に自動失職。再選を目指し知事選に立候補した。