プロボクシング前WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者でWBA世界同級6位・井岡一翔(志成)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、現WBA王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)とダイレクトリマッチを行うことが18日、発表された。
井岡はこの日、都内で行われた記者発表会見で王座奪回に意欲を見せた。
「前回負けているので、必ずリベンジしたいという思いが強いです」と井岡。ここまで基礎的な練習を積んできて「ここから実戦練習など質を上げた本格的な練習をしていく」と話した。
今年7月、WBA王者だった井岡は当時IBF王者だったマルティネスと東京・両国国技館で王座統一戦で対戦。0―3の判定負けで2度目のWBA王座防衛に失敗してベルトを奪われた。「もしかしたら、最後になるかもしれない」と覚悟を決めて挑んだ統一戦だったが、ミニマム級(WBA、WBC)に続く自身2度目の統一王者の夢は遠のいた。
井岡にとって、大みそか決戦は13度目。「自分自身長く戦ってきた日にマルティネス選手と戦って決着をつけるのは24年のいい節目になる」と井岡。これまで10勝1敗1分け(世界戦は9勝1敗1分け)と相性の良い年末の大一番で再起を決める決意だ。
この日は、回線をつないでマルティネスもリモートで出席。「私はこの試合を望んでいた。日本に戻って試合ができるのはうれしい。井岡選手は好戦的でパワフル。私はコンディションはいいので、これから米国に行って最終調整する」と話した。IBF王座を返上してまで、井岡との対戦を選んだWBA王者は日本での初防衛に闘志を見せた。
戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分け、33歳のマルティネスが17戦全勝(9KO)。
試合はABEMAで独占無料生中継される。