プロボクシング元東洋太平洋フェザー級(57・1キロ以下)王者・堤駿斗(志成)がスーパーフェザー級(58・9キロ以下)に階級を上げて、12月31日、東京・大田区総合体育館でWBA世界王座挑戦者決定戦を戦うことが18日、発表された。今月1日付の発表でWBA世界スーパーフェザー級8位にランクインした堤は、元WBA王者で同級14位のレネ・アルバラード(ニカラグア)と対戦する。
戦績は25歳の堤が5戦全勝(2KO)、35歳のアルバラードは34勝(22KO)12敗。
この日、都内での会見に臨んだ堤は「リングに立てる事に感謝して、自分のベストを尽くして、最後はリング上で勝利者コールを受けたい』と意欲を見せた。
世界ユース選手権などアマチュアで13冠の堤は2022年7月にプロデビュー。3戦目でジョー・サンティシマ(フィリピン)に判定勝ちして東洋太平洋フェザー級王座を獲得した。23年12月には世界ランカーのルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ共和国)に3回TKO勝ちしてプロ初KO勝利を挙げた。世界挑戦への道が近づいたが、今年4月に行われたフェザー級(57・1キロ以下)のノンタイトル10回戦の前日計量でリミットを1・6キロも超過。当日計量をクリアして試合は行われ、元WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)に3回KO勝ちしたが、その後、日本ボクシングコミッション(JBC)から4月16日から6か月のライセンス停止処分を科せられた。今回が復帰戦となる。
「応援してくれる方の期待を裏切ってしまった。信頼を取り戻すにはリングに立つしかない。復帰するときはスーパーフェザー級に上げると決めていた。昨日(17日)まで米国(ラスベガス)で合宿してきた。減量のコーチをつけるなど、コンディション重視でここまでやって来た」という。米国では体の大きい選手相手のスパーリングを約60ラウンド消化。元世界王者との対戦へ、今後は国内で調整を進める予定だ。