2021年東京五輪体操の種目別ゆかの銅メダリストで体操女子強化本部長に就任した村上茉愛さんと、村上を育てた体操指導者で1988年ソウルと92年バルセロナの両五輪で団体で連続銅、ゆかで銅と銀メダルを獲得した池谷幸雄さんが18日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜・午前11時50分)に生出演。村上が4歳の時から指導してきた“師弟コンビ”が体操界の悩みなどを語った。
番組では「体操ってお金かかんないっぽい」をテーマにトーク。この問いに対して、池谷さんはバツの札を示し、「レオタードとか毎年作るし、プロテクラーとかテーピングの消耗が激しい。(テーピングは)毎日、2玉くらい使うので、何千円っていうのが消えていく」と話した。
また、体操クラブを経営している側としては「器具とか高い」とし、「10種目あって(男子6種目、女子4種目)、ちゃんとした試合会場で全部そろえたら1億円くらいかかります。特に床、フロアが(高い)、2500万かな」と驚きの値段を明かし、「10種目ないと練習できないんで」と経営者としての悩みを吐露した。
また、自身の体操クラブでの悩みを「冷暖房が効かない」と明かし、滑り止めに大量の粉を使うため、それが舞って「フィルターがあるんだけど、全部壊れてほとんど使えなくなっちゃう。1年たたないうちにもう使えなくなる」と、意外な原因を明かした。村上さんは「夏はまだいいんですけど、冬が練習にならない。体が動かなくて」と、クラブ時代の苦労を語った。
そのため、池谷さんは「今は色々やってるんですよ、補助金が出るようにとか。なかなか申請が通らないんで」と話していた。