俳優の山崎育三郎が18日、都内で行われた文科省の「世界を舞台に!留学全力応援イベント」に一日留学応援団長として出席した。
高校2年生の時に1年間、米中西部のミズーリ州に留学。12歳からミュージカルを始めたが「15歳の時に変声期を迎えて、歌を歌えなくなってしまって、何を受けても受からない」と挫折を味わい、2人の兄に続いて留学を決意したという。
英語が苦手だった山崎は「日本語を全く見ない、聞かない生活をすれば、英語ができるようになる」と日本人どころかアジア人がたった1人の音楽大学付属高校に進学。「『バックトゥーザフューチャー』のビフ(みたいな怖い人)が5人くらいいて、『最悪だよ、アメリカ』と思って」と当時の苦い思い出を振り返った。
1人で過ごす日々が続いたというが、留学開始から3か月で「自分が変わらないといけない」とダンスパーティーに参加。「真ん中で一人で踊る」と「(山崎のダンスを見て)1人、女の子が『IKU』って言って、そのタイミングで『IKU、IKU、IKU』と皆が言ってくれた」と育三郎コールが沸き起こったと告白。「〝ビフ〟も次の日に『お前、最高らしいじゃないか。学校終わったらマック行くぞ』と言ってくれて。留学生活が変わった瞬間」と笑みをこぼした。苦悩を乗り越えて「フェイスブックで高校の時といまだにつながりがあるので定期的に連絡したり」と今でも交流があると明かした。
「今も怖いということを探す癖になっている」と留学での経験が今にも生きているようで「ミュージカルにしか興味なかったけど、29歳の時にメディアの世界に飛び込んだ」と歌番組やドラマに出演することを決意した経緯を明かした。イベントに参加した学生に向けても「自分が不安に感じるところにしか大きいものはない。自分で物事考えて、決意して、動くを経験してほしい」と呼びかけた。