米大リーグ機構(MLB)は18日(日本時間19日)、全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票による今季の両リーグ新人王を発表し、ア・リーグは15勝を挙げたヤンキースのL・ヒル投手(26)が選ばれた。1位票は30票のうち半数の15票を獲得(2位票が10、3位票が1)。同13票(2位票が11、3位票が3)を集めたオリオールズのC・カウセル外野手(24)とは5ポイント差と僅差で逃げ切った。
1994年以降でヤンキースの新人王はD・ジーター内野手、A・ジャッジ外野手に次いで球団3人目。「私にとって本当に意味深い賞だ。信じられない。この場にいること、機会を得られたことを神に感謝したい。1年間、健康体でプレーできてうれしく思う。ここには父と母、妻ら私と親しい人が集まって、この瞬間を私と分かち合ってくれている。まず、大リーガーとなる夢をかなえ、新人として、大リーグでポジションをゲットすることに全力を尽くし、それからはチームに貢献することを望んできた。2人(ジーターとジャッジ)はレジェンドだ。だから、その中に入る機会はとてもエキサイティングで、信じられない」と喜びを語った。
昨季まで通算7登板だったL・ヒルは3年目の今季、29試合でチーム2位の15勝7敗、防御率3・50と覚醒。奪三振率10・15を誇り、ドジャースとのワールドシリーズでも先発したドミニカ共和国出身の新星だ。一方のカウセルは2年目の今季、153試合で打率2割4分2厘、24本塁打、69打点をマークしていた。
2人と同じく最終候補に残っていたヤンキースのA・ウェルズ捕手(25)は2位票が3票、3位票が8票で3位。2年目の今季は115試合で打率2割2分9厘、13本塁打、55打点だった。