【アモイ(中国)19日=星野浩司】サッカー日本代表は、26年北中米W杯アジア最終予選・第6戦のアウェー・中国戦に臨む。
MF田中碧(リーズ)は15日のインドネシア戦で出番がなく、中国戦で先発する可能性もある。今回の最終予選は5戦のうち2試合のみと出場機会は限られている現状だ。「出た時に何がやれるか、それは日頃からの継続がより代表で出ると思う。毎日毎日、日頃のチームからレベルを上げていければ試合に出れる可能性は高まると思う」と話した。
森保ジャパンは6月から攻撃的な3バック布陣を採用。田中は3―4―2―1の2ボランチの一角として中盤で攻守のバランスを取りながら、攻撃時は1トップや2シャドー(1・5列目)、両ウィングバックを含めた5枚の攻撃的な選手と善戦でゴールに絡むプレーが求められる。
その「5枚」の組み合わせは多岐にわたり、選手の特長も変化する。「難しさは面白さだと思っている。チームで3―4―2―1をやっている選手は、ある程度『こうなったらこう』という情報を持っている選手は多いかもしれないけど、僕とかない選手はいろいろなシチュエーションを見ることによって『こうなったこうなるんだ』とか刺激にもなる。そこはすごく面白いし、伸びしろだなと思う」
特にシャドーの選手との連係について「4―3―3のシャドーの選手はたくさんいるだろうし、3―4―2―1のシャドーの選手はあまりいないと思う。そういう選手の動きを見て変化をつけられるという意味では、すごく目立つ役割ではないかもしれないけど、重要な役割だと思う。ボールを持っている瞬間にフォーカスされがちだけど、ボールを持っていないところで、ここに立つことによって誰かが空くし、何もしないけど周りが生きている、見えない役割が重要かなと思う」と明かした
一方、前線に厚みがある分、攻撃参加時に気をつけるポイントがある。
「前5枚いるので、上がればいいだけではない。上がったら渋滞になるので、一個ゆっくり入っていくことでフリーになるし、4―2―3―1とかで前が4枚だと入っていってもスペースがあるけど、スペースがない中で人が増えても崩すのは難しくなるだろうし、かといって人をかければチャンスになるところもある。そこは相手のフォーメーションによっても変わってくるだろうし、トライしながらやれたらいいなと思う」
タイミング良くゴール前に上がってフィニッシュに絡み、3月のアジア2次予選・北朝鮮戦以来のゴールを狙う。