巨人から自由契約となっていた松井颯投手が19日、都内の球団事務所で育成再契約を結んだ。年俸は今季と同額の660万円(金額は推定)で背番号は「021」に決まった。育成選手として再出発する来季へ向けて「(今季は)思うような成績が残せなかった。来年はしっかり成長して、また1軍の舞台に立って結果を残せるようにやっていきたい」と意気込んだ。
明星大から育成1位で入団したルーキーイヤーの昨季は、5月に支配下登録され1軍初登板初先発でプロ初勝利。さらなる飛躍が期待された今季は開幕1軍入りも、結果を残せずわずか2登板で防御率13・50。ファーム合流後の4月に腰を痛めた影響で状態を崩して3軍落ちも経験し、「状態を落としてからシーズン中に状態を上げることができなかった。体のことやフォームのことで試行錯誤した1年だった」と振り返った。
今オフは、23日に台湾で開幕するアジア・ウィンターリーグ・ベースボール・リーグに参加する。「力強い真っすぐをアウトローに投げる精度を念頭に置いてオフシーズンやっていきたい」とテーマを掲げた。