大みそかの第75回NHK紅白歌合戦(後7時20分)の出場歌手発表会見が19日、東京・渋谷の同局で行われ、15歳の女性シンガー・ソングライターのtuki.が初出場することが決まった。昨秋にリリースした「晩餐歌」がロングヒット。これまでメディアへの顔出しはせず、高校生という以外はベールに包まれたまま。ネットも「シルエットでの出演かな?」「どんなステージに」と気になっていた。
tuki.はこの日の紅白出場会見には出席せず、ビデオを通じてメッセージ。首から上は映さなかったが、胸元まであるロングヘアはサラサラの黒髪。セーラー服姿でVTR出演した。「皆さんこんにちは、tuki.です。このたび私tuki.は第75回紅白歌合戦に初めて出場させていただくことになりました」と報告。「昨年お父さんに出世払いをお願いして楽曲をリリースしてから、たくさんの方に私の音楽と言葉が届くようになりました。とてもうれしくもあり、同じくらいに不思議な気持ちでいっぱいでもあります。そんななか、小さいことから家族で見ていた紅白歌合戦という舞台に出られること、正直まだ実感がないし、どんな経験になるのか楽しみです。いつも応援してくれる家族、仲間、リスナーの皆さん、そして紅白を通して初めて私を知ってくださる皆さんにとって、すばらしい一年の締めくくりになれるよう、精いっぱい歌いたいと思います。どうぞよろしくお願いします」と、明るい声で語った。
13歳から楽曲制作を始め、TikTokで弾き語り動画を投稿。中学3年時の2023年9月にリリースした初デジタルシングル「晩餐歌」がロングヒットした。圧倒的な歌唱力で魅了し、ソロアーティストとして史上最年少でストリーミング累計再生回数1億回を突破。今年のビルボードジャパンの上半期総合ソングチャートで堂々の2位にランクインした。また、Spotifyが選ぶ躍進を期待する次世代アーティスト「RADAR:Early Noise 2024」にも選出された。自ら作詞・作曲を手がけた同曲は、tuki.が父親に「出世払い」でお金を借りてレコーディングしたナンバー。父親の「(80歳の寿命で)人生は3万日ぐらいしかない」という言葉をヒントに制作された。
4月に進学し、現在は高校生という以外は謎のベールに包まれたまま。これまで、メディアへの顔出しはしていない。ネットは「シルエットでの出演かな?」「tuki.はどうやって出んねやろ。去年のAdoみたいな感じなんかね?」「Adoみたいに隠す感じかね」「紅白でtuki…どんなステージにするんやろ」と気になっていた。
昨年の紅白歌合戦では、“素顔見せない”3組のアーティストが初出場。「歌い手」のAdoは、京都・東本願寺の能舞台から生中継。能舞台に檻のようなセットが設けられ、シルエットのみで圧巻のパフォーマンスを披露した。また、6人組エンタメユニット「すとぷり」はCGの姿で出演。別スタジオにいる映像をリアルタイムでCG化した演出が話題になった。