大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(後7時20分)の出場歌手発表会見が19日、東京・渋谷の同局で行われた。島根県出身のピアノトリオバンド「Omoinotake(おもいのたけ)」が出席し、初出場への思いを語った。
吉報を受け、ボーカルの藤井怜央は「2012年に結成して、活動初期から紅白に出ることを公言してきました。大きな一歩をふみだすことができてとてもうれしいです」と歓喜。大ヒットした「幾億光年」について「ヒットすることを目指して曲作りしてますけど、作ったときはここまで広がることが想像できなかった。紅白に出場し続けることをずっと公言はしてきましたけど、本当にかなえることができて、まだまだ実感が湧かないですけど本当に良い1年になったなと思います」と笑顔を見せた。
出場が伝えられるまでの心境について福島智朗は「周りから言われることもあったんですけど、心決めて祈ってました。手応えがあったということはなくて祈りました」と回想。念願のステージに冨田洋之進は「たくさんの方に応援していただいてるので大きな報告ができたことがうれしいですし、感謝感謝です」とうなずいた。
紅白にかける思いについて藤井は「僕たちがここ渋谷でずっとストリートライブをやってたんですけど、それが2017年頃からで。その頃からたくさんの人に届けたいという思いがずっとあって、それの到着点が紅白だなと思っていた」と告白。「1回出るのも本当にすごくうれしいことなんですけど、出続けることで今まで出会った人だったりとか、多くの方にまだずっと頑張ってるんだなっていう姿を見せられる最高の場だと思っている。そういう思いでずっと出続けたいと言ってますね」と連続出場を見据えていた。
結成後から渋谷を中心にストリートを始め、様々な場所でライブを重ねてきた。2020年5月、インディーズながらYouTube チャンネル「THE FIRST TAKE」に登場し、「One Day」を公開すると、再生回数190万回以上を記録。20年10月期のテレビ東京系「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」では「産声」がオープニングテーマに起用された。今年1月期のTBS系ドラマ「Eye Love You」の主題歌「幾億光年」は、1月24日の配信からBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数3億回を突破している。