サッカー・J1の浦和が来季の新戦力として、柏FWマテウスサビオ(27)の獲得に乗り出していることが19日、分かった。
U―20ブラジル代表に招集経験があるサビオは19年に同国1部フラメンゴから当時J2の柏に期限付き移籍で加入し、優勝に貢献。22年から背番号10を背負い、昨季は31戦7得点10アシストをマークした。右足キックの精度や豊富な運動量を武器に、今季は左ウィングや2トップの一角で全36戦に出場して9得点。チャンスクリエイト数(147回)はリーグ1位、スプリント数(613回)は同5位と高いスタッツを誇り、残留を争うチームの攻撃を支えている。
今季の浦和は優勝候補とされながらも夏に主力選手が大量に流出し、8月に監督交代。一時は16位に低迷したが、前節で広島に3―0で勝利して残留を決めた。リーグ35戦48得点を挙げる中、ウィングの得点力は課題の1つ。来季のリーグ優勝、クラブW杯(6~7月、米国)に向けた攻撃力アップの目玉として、サビオに白羽の矢を立てた。
◆マテウスサビオ(マテウス・ゴンサウベス・サビオ)1997年4月15日、ブラジル・サンパウロ州出身。27歳。2015年にブラジル1部フラメンゴでデビュー。16年にU―20ブラジル代表でプレー。母国2クラブへ移籍を経て、19年に当時J2の柏に期限付き移籍。同年の優勝に貢献し、20年に完全移籍。22、23年にJリーグ優秀選手賞。J1通算125試合24得点。右利き。175センチ、74キロ。