◆大相撲 ▽九州場所10日目(19日・福岡国際センター)
関脇・大栄翔(追手風)は新大関・大の里(二所ノ関)の立ち合いの圧力に後退し、土俵際まで追い込まれた。それでも左を差して土俵俵で残すと、さらに右も差してもろ差しとなり、一気に押し返して寄り切った。「いつものように突いていきたかったが、体が反応した。狙ってはできない。あそこまで入ったら出るしかない」と振り返った。
突き押し自慢の大栄翔だが、高校時代は左四つも得意としていた。「高校はずっと左四つだった。昔の感覚はあるので、その通りにやれた。稽古場でもあのような形になることはあった」と、引き出しの多さを見せた。