俳優の別所哲也が20日、都内で行われた宝島社(「大人のおしゃれ手帖」主催)の第2回更年期川柳授賞式にゲストとして出席した。
同誌・橘真子編集長の「女性だけが集まってより男性の理解が必要。男性から見た視点、ご意見を聞けたら」という要望のもと、男性代表としてトークセッションに参加。更年期については「基礎知識がほとんどなくて」「女性特有のものだと思ってた。あんまりこちらから聞くというのもできない、知り得るすべもない」と現状を公開。一方で「『どうしたの?』って言ったら、怒られるんじゃないか。ある程度、距離を取ることが立場かなと思った」と本音を漏らした。
別所にも5年前、似たような症状が。これまで「病気になることがほとんどなくて、元気にしていた」「仕事でストレスを感じたことない」というが、1999年から代表を続ける「ショートショートフィルムフェスティバル(SSFF)」の20周年で「その時に燃え尽き症候群というか目標を失って。その後、ふっと力が抜けちゃうというか、やる気がでない」と不調に直面。「そのうち乗り越えられるのかな。次の目標を見つけていこう」と前を向くも、不眠に悩まされ、かかりつけ医にも相談したと明かした。
その後も実際に女性が苦しむ症例を産婦人科医とひも解き、肌質が変わるという悩みには「たくさん笑ったからシワができる」、不安が絶えないという悩みには「野球選手だって打率3割ですごいんだから」と更年期障害に悩む女性を励ました。イベントを終え「なんとなく断片的だったことが線でつながって、面に」と理解が深まった様子。「(症状が)多様なことをまず語り合える場があったら、自分だけじゃないと思うところから始められる気がした」と提言した。
この日は、同コンテストの審査委員長を務めるお笑いタレントの大久保佳代子からのビデオメッセージも場内で放映された。