日本ハムは20日、台湾・統一からポスティングしていた古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手と契約合意に達したことを発表した。
24歳の古林は、最速157キロで「火球男」と呼ばれる今季の台湾MVP右腕。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ・日本戦で6回1死まで完全投球を披露し、今季も10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率に輝いた。
12日に統一が、複数のNPB球団による争奪戦を制して、日本ハムが優先交渉権を獲得したと発表していた。
以下は発表されたコメント。
古林投手「まずは北海道日本ハムファイターズに声をかけていただいたことに感謝します。ファイターズに入団することと、日本プロ野球でプレーできることをとても光栄に思います。ファイターズは良い選手がたくさん集まっているし、私が好きな選手もいます。とにかく1日も早く皆さんに会って、野球の話がしたいです。これからさらにレベルアップして、チームに貢献できるように頑張っていきます」
栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー「今季は春先から数度、台湾へ足を運び、グーリン投手の動向を伺っていました。昨年と比べてもマウンド上での存在感が増しており、急成長を遂げた印象を受けました。ストレートの魅力はもちろんのこと、変化球の精度はここからさらに洗練されるはずで、今後の伸び代を強く感じています。グーリン投手の成長には統一ライオンズのリン監督はじめ多くの方々のサポートがあったに違いありません。統一球団の皆様の思いをしっかり引き継ぎ、グーリン投手がNPBを代表する投手となるよう、ファイターズは彼と共に歩んでいきます」
新庄剛志監督「今年から本格的にルェヤンを意識し始めたけど、とにかく、一目ぼれ! これは素晴らしい投手だと思いました。優しい顔をしているのに、度胸満点だものね。これまでは『台湾を代表するピッチャー』だったかもしれないけど、これからは『世界で通用するピッチャー』になっていきますよ。先発ローテーションに割って入って欲しいけど、ここは競争。焦らず自分の良さを少しずつ出していってもらって、時間をかけて自分のポジションを確立していってほしいね。最後に、ルェヤンのおばあちゃん、我々がお孫さんのことをしっかり守っていきます!」