NHKの稲葉延雄会長の定例会見が20日、東京・渋谷の同局で行われた。
NHKは先月20日、NHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」を放送した。先月16日の定例会見で、スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)から分社化された「STARTO ENTERTAINMENT」のタレントの新規起用を再開した4日後の放送で、喜多川氏の問題などが掘り下げられたほか、NHKの元理事で、現在STARTO社の顧問である若泉久朗氏への直撃取材、被害者の親族と補償本部長の電話のやりとりなどが盛り込まれた。
番組に対しての所感を問われた稲葉会長は「NHKスペシャルのことは(放送を)承知していましたけれども、その中身については全く承知していませんでした」と説明。「番組で紹介された補償本部長のやりとりに関しては、率直に申し上げて皆さんと同じような印象を持ちました」としつつ「NHKとしては、会社組織としてSTARTO社とやりとりをして被害者報償や経営分離が進んでいることを確認できたと思ったので新規起用の再開を決めたということ」と述べた。