◆大相撲 ▽九州場所11日目(20日・福岡国際センター)
西幕下筆頭・羽出山(はつやま・玉ノ井)が、東幕下8枚目・旭海雄(大島)を上手投げで下して4勝目。来場所の新十両を濃厚にした。支度部屋の前では部屋の東十両6枚目・東白龍(玉ノ井)らに拍手で出迎えられ、笑顔を見せた。「先場所も幕下で優勝をして、関取の地位に近づいてこのチャンスをつかむためにやっていきたので、うれしい」と安どした。
3勝1敗で迎えた5番相撲では敗れ、一度足踏み。「勝つつもりでいたけど、給金相撲で硬くなっていた。足も出ていなかった」と反省。先代の玉ノ井親方(元関脇・栃東)からも硬さを指摘されたといい、自身を見つめ直した。「今日は体をしっかり動かしてやることを決まっていた」と、この日は自分の相撲に集中し、チャンスをモノにした。
残り1番に向けては「師匠にも最後の1番が大事だぞと言われると思うので、いい形で1年を終われるように」と気を引き締めた。