ソフトバンクの中村晃外野手が20日、改めて“ベテラン特権”を行使せず、来春の宮崎キャンプも例年通り2月1日にキャンプインすると明言した。小久保裕紀監督が19日に同キャンプでベテラン中心の「S組」を新設し、必ずしも初日から合流する必要はないと説いたが、晃は「(1日から合流?)その通りです」とうなずいた。
みずほペイペイでトレーニング後、取材に応じた背番号7。
「みんなとユニホーム着てやった方が緊張感を感じられる。ユニホームを着て出る反応…筋肉痛とか張りとかもあると思うので、なるべくそっち(宮崎)でやっといた方がいいのかなと。ずっとそうやってやって来たんで。逆に(独自調整は)やったことがないので分からないです」
指揮官は「第4クールでいい」と2月中旬からの合流まで、チームと離れて独自調整を続けても良いというスタンスを示したが、好意を受け止めた上で、例年通りのルーチンを守る考えを披露した。
一方で小久保監督は、来季のレギュラーとして柳田、山川、近藤の3選手の名を挙げた。晃は引き続き、試合途中から流れを変える役割を求められる。「どういう場面でいくにしても、いい結果を出せるように、ということは変わらないですね」。和田毅の引退で、来季はチームのキャリア最長となるプロ18年目を迎える。ここぞの場面で頼りになる男は、自身が選ぶ最良の方法で最良の調整を続ける。