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ライト級統一戦を戦う両王者が計量クリア、 保田「泥臭くても、何が何でも勝つ」 宇津木「ベルトより勝つことだけ」

スポーツ報知 2024年11月20日 16時48分

◆プロボクシング 「フェニックスバトル125」▽WBOアジアパシフィック(P)、東洋太平洋ライト級(61・2キロ以下)王座統一戦12回戦 WBOアジアP王者・保田克也―東洋太平洋王者・宇津木秀(21日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ライト級王座統一戦の前日計量が20日、東京ドームシティ内で行われ、WBOアジアP王者の保田克也(大橋)はリミットから100グラムアンダーの61・1キロ、東洋太平洋王者・宇津木秀(ワタナベ)は200グラムアンダーの61・0キロで一発クリアした。

 計量後、両者は取材に対応。「コンディションはばっちりです」と保田。宇津木との対面は発表会見以来だったが、「会見の時より、低く見えた」という。それだけ自身の状態の良さを感じているということと向けられると「自分の仕上がりはメチャクチャいいと思う」と言葉に力を込めた。「宇津木選手は何でもできるタイプ。どう来ても対応できるよう準備をしてきた」と話した。

 保田は23年6月に王座決定戦を勝ちタイトル獲得。今年7月にはプレスコ・カルコシア(フィリピン)に8回KO勝ちして3度目の防衛に成功した。現在、WBO世界同級6位で東洋太平洋3位。今回は待望の統一戦で「今までとは違う。相手もチャンピオン。挑戦者のような立場という感じですごく楽しみ」という。試合ごとに強くなっていると向けられると「そう言ってもらえるとうれしい。ここ2試合は力が出せていないようで素直に喜べなかった。10%とか20%とか。明日はせめて70~80%は出したい。宇津木選手に何もさせず、泥臭くてもいいから、何が何でも勝ちたい」と口を真一文字。宇津木有利の予想には「結構気にしている。でも、それを覆せるように、燃えています」と自らを鼓舞した。

 一方の宇津木も「体調はバッチリ。(減量の影響で)声はいつもどおりカサカサですが、体はすごくいいです」と話した。22年2月に日本ライト級王座を獲得すると、2度の防衛に成功。V3に失敗したものの、再起。今年7月に鈴木雅弘(角海老宝石)に5回TKO勝ちして東洋太平洋王座奪取に成功した。

 今回勝てば初防衛とともに、アジア3冠王となる。WBOアジアPランクは2位の宇津木は「ベルトを取りに行くというより、保田選手に勝ちたい。戦い方とか、すごく強いイメージがあるので、勝ちたい思いは強い」という。9月1日から8日まで米ラスベガスでキャンプを張り、世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)ら多くの世界王者を育てたキューバ人トレーナーのイスマエル・サラス氏の指導を受けた。WBC世界スーパーライト級王者アルベルト・プエロ(ドミニカ共和国)ら強豪とのスパーリングで腕を磨いた。

 セコンドには世界2階級制覇王者・京口紘人(ワタナベ)が入ってサポートしてくれるという。「メチャクチャ、心強い。『お前なら勝てる』とか『いつもどおりのボクシングをやればいい』などと言葉をかけてもらっています」と宇津木。「次は世界」とさらなる高みを目指すだけに、ここは通過点としたいところだ。

 戦績は32歳の保田が14勝(9KO)1敗、30歳の宇津木が14勝(12KO)1敗。

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