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【ジャパンC】ぶれない体幹で真っすぐ駆け上がり、数字以上のインパクト 天皇賞・秋4着馬に大仕事の予感

スポーツ報知 2024年11月21日 6時30分

◆ジャパンカップ追い切り(20日・栗東トレセン)

 第44回ジャパンC・G1の追い切りが20日、東西トレセンなどで行われた。天皇賞・秋4着から巻き返しを期すジャスティンパレスの上昇ぶりを山下優記者が「見た」。

 大仕事の予感がする。ジャスティンパレスは前走に引き続き、最終追いは栗東・坂路での単走追い。時計も54秒6―12秒6と地味だが、その姿を見て確信した。洗練されたシルエットが、確かな上積みを感じさせる。14秒8で最初の200メートルを入ると、自然とスピードアップ。ぶれない体幹で真っすぐと駆け上がり、数字以上のインパクトを残した。

 坂路中心の調整過程を杉山晴調教師に問うと、「前走からの流れをそのままという感じです」と返ってきた。確かにその通りなのだが、動きの“質”が前走と全然違う。天皇賞・秋の1週前は53秒7―12秒0。ラストの数字は出ていたが、追われてからの伸びが物足りなかった。

 しかし、今回の1週前は違う。Cデムーロが乗った13日は51秒6―12秒5を馬なりでマークした。実に素軽い動きで、ひと叩きされた効果は絶大と感じた。「馬の方も力がみなぎっている。これならという気持ちです」と指揮官の声のトーンが高いのもうなずける。

 舞台は東京2400メートル。22年の日本ダービーで9着以来となるが、追い込み脚質となった今ならこの馬に最適といえる。思えば前走も、直線の進路取りがスムーズであれば際どかったはず。昨年の天皇賞・春で勝って以来、つかめそうでつかめない白星。「この馬にもう一度ビッグタイトルを取らせたい」。杉山晴師の言葉に心が動いた。(山下 優)

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