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創価大の来秋ドラフト上位候補「逆方向は自分の長所」2ラン含む3安打 スカウト陣が称賛「内野が守れて右のスラッガーは貴重」

スポーツ報知 2024年11月21日 7時0分

◆第55回記念明治神宮野球大会第1日▽大学の部・1回戦 創価大8―4仏教大(20日・神宮)

 秋の日本一決定戦が開幕。大学の部では、創価大(関東5連盟第1)の来秋ドラフト上位候補、立石正広内野手(3年=高川学園)が「3番・三塁」でスタメン出場。先制2ランを含む5打数3安打2打点で初戦突破に貢献し、スカウト陣からは称賛の声が相次いだ。福岡大(九州3連盟)も準々決勝に進出。高校の部では東洋大姫路(近畿)と東海大札幌(北海道)がベスト8に駒を進めた。

 小雨を切り裂き、強烈な打球は逆方向へ伸びた。一塁を回った立石は、拳を突き上げた。初回1死二塁。1ボールからの2球目、内角直球を振り抜くと、打球は右翼席へと着弾した。底冷えする神宮の杜(もり)がその瞬間、熱くなった。

 「逆方向は自分の長所。意外と伸びてくれました」。3回1死からも右翼フェンス直撃の二塁打。6回2死一塁では左前安打。3安打の活躍でいずれも本塁に生還した。視察した日本ハムの大渕スカウト部長は「パンチ力が素晴らしい。内野が守れて右のスラッガーは貴重な存在」とたたえ、DeNAの八馬スカウト部グループリーダーも「逆方向にも距離が出る。来年のドラフトでは上位候補として楽しみ」と熱視線を注いだ。

 今夏には大学日本代表にも選出。世代最強の打力を誇る。だが立石は「自分はちょっと評価されすぎ」と足元を見つめる。次戦は昨年6月の大学選手権で敗れた富士大が相手。「同じ相手に2回負けるのは一番ダメ」。フルスイングでリベンジだ。(加藤 弘士)

 ◆立石 正広(たていし・まさひろ)2003年11月1日、山口・防府市生まれ。21歳。華浦小1年から華浦スポーツ少年団で軟式野球を始め、高川学園中では高川学園シニアで硬式をプレー。高川学園では1年春の中国大会からベンチ入り。21年夏の甲子園に出場し、小松大谷戦でバックスクリーン弾。創価大では1年春からベンチ入り。2年春にはリーグ3冠王。好きな選手はドジャース・大谷翔平。50メートル6秒1。180センチ、85キロ。右投右打。

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