オリックス・東晃平投手(24)が20日、大阪・舞洲の球団施設で契約交渉に臨み、現状維持の年俸2400万円でサインした。同じ兵庫出身で、4学年上の一般女性と結婚していたことも公表。今季3勝から巻き返し、山本由伸(ドジャース)の移籍以降、不在といえる右のエース襲名を誓った。
「結婚したので、より一層頑張らないとな…という気持ちは強いです」。2匹の愛犬とともに、笑いの絶えない新婚生活。心身充実の東は「いい投手はたくさんいるし、競争なのかなと思う。自覚を持って取り組んで、いい成績を残せるように」と来季を見据えた。
先発陣ではエースの宮城や曽谷、田嶋と左投手が充実。同じ右腕はエスピノーザの7勝が最多だった。「筆頭の東に負けないように、10勝を目指したい」と言ったのは同学年右腕の椋木。来季は先発一本での起用が決定しており、互いに刺激し合えるライバルだ。
8月に手術を受けた右肘の経過も良好で、12月のブルペン投球を視野に入れている。岸田監督からは「キャンプに間に合わせてこいよ」と指令され、前へ進むだけだ。「マイナスかなと思ったので、ありがたかったです」と「期待料込み」で査定してくれて球団にも恩返しをする番。家庭でも野球でも、太い柱になる。(長田 亨)