J1北海道コンサドーレ札幌FW白井陽斗(25)が、伴侶の後押しを力に、逆転残留へまい進する。オフ明けの札幌は20日、宮の沢で2週連続でフルコートの紅白戦を行った。主力組でプレーした白井は、勝利が絶対条件のアウェー・広島戦(12月1日)へ「試合のない今の期間がチャンス。(ペトロヴィッチ)監督に一つでも多く認めてもらえられるようにやっていきたい」とアピールしていく。
18日に一般女性との結婚を発表した。17~21年に所属したG大阪時代に知り合った妻とは、今年12月に婚姻予定だったが、7月に札幌への完全移籍が決まり、9月に結婚していた。「私生活はだいぶ助かってます」とほほ笑むように、食事面などサポートを受け、定位置を争う存在にのし上がった。
結婚公表で「責任感」をより強くして臨む残り2戦。2連勝しか許されない状況に、周囲の気持ちも交えて白井は口にした。「自分がサポーターの立場なら『あそこで俺が出て』というシーンがいっぱいあると思う。ただ自分たちしかピッチには立てない。サポーターの思いを理解して、1%でも可能性のある限り、どんな状況であれ、全員で死ぬ気でゴールに進むだけ」。覚悟を持って戦い、逆転の望みをつなぐ。(砂田 秀人)