皆さんは、オーケストラの演奏を聴いて涙したことはありますか? 先日、「仙台放送Live News イット!」(月~金、午後3時45分~午後7時、宮城県内のニュースは午後6時9分~)の取材で仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行った時の事、不覚にもフィナーレで涙してしまいました。自分でも驚きましたが、それだけ感動したということですね。仕事中なのでこらえるのに必死でしたが、迫ってくるような壮大な演奏にこらえきれませんでした。
さて、なぜこのコンサートに行ったのかというと「仙台フィル初の現役音大生の団員」である、紺野駿人(はやと)さんを取材するためです。福島県出身で、現在は東京芸術大学の4年生です。楽団ではトロンボーン首席奏者を務めています。
仙台フィルのオーディションに合格したのは19歳、楽団史上最年少での合格者となりました。全国的に見てもこの若さでプロのオーケストラ奏者として活躍するのは珍しいそうです。しかし最年少とはいえ、さすがプロ。若くてもリーダーシップを感じさせる主席としての音色を奏でます。コンサートマスターも「楽団のホープ」と今後に期待を寄せていました。
またこの時に初めて知ったのですが、オーケストラは基本的にメンバーに欠員が出た時にオーディションを行うため、実力があるだけでは入れないそうです。仙台フィルの首席トロンボーンの枠が空いたのも20年ぶり。そのタイミングでチャンスが巡ってきたのは、まさに運命のようにも感じます。生まれ育った東北の地でプロ奏者として活動する紺野さんの今後の活躍に期待です。