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【広島】育成ドラフト1位の知徳・小船翼、恩師の駒大後輩・新井監督の在任中に「1軍で投げたい」

スポーツ報知 2024年11月21日 6時50分

 広島から育成ドラフト1位で指名された知徳の小船翼投手(18)が20日、三島市内のホテルで支度金319万円、年俸250万円で仮契約を結んだ。県内高校生最速タイの152キロを誇る198センチ右腕は、知徳・初鹿文彦監督(49)の駒大時代の1学年後輩にあたる広島・新井貴浩監督(47)の名を挙げ「新井監督が指揮をしている間に1軍で投げたい」と志した。

 仮契約を結んだ知徳の小船は「3、4年後には1軍で活躍したい。真っすぐで押せる先発完投型になれれば」と決意を示した。ただ、縁がある広島・新井監督の名前が出ると「新井監督に長く監督をやってもらうのではなく、自分が早く1軍に上がれれば」と早期支配下登録を誓った。

 地元の神奈川・海老名シニアでは同学年の中で最下位の4番手投手で、公式戦の登板もなかった。「知徳に入ったことが、指名されるまでの成長につながった。色んな人と出会わせてくれて、考え方が広がった」。指揮官が外部トレーナー、ヨガの先生を招き、同校では前身の三島時代を含めて3人目、高卒では初となるプロ誕生に結びつけた。母・しのぶさんも「元々、考えがあったけど、高校に入ってから自分の意見をしっかりいう子になった」と話す。

 広島では「継往開来(けいおうかいらい)」と刺しゅうを入れた新グラブを使っていく。先人からの学びを、さらに発展させることで未来を切り開く意味を持つ。大きな可能性を秘める18歳が“先人”としたのは、自身と同じ長身のパドレス・ダルビッシュ有投手(38)、ドジャース・大谷翔平投手(30)らだ。「プロ野球選手になったら、また色んな人たちと出会える。話を聞いて自分を成長させていきたい」と、力を込めた。

 担当した松本有史スカウト(47)は、静岡産業大出身の大盛穂外野手(28)、磐田東出身の二俣翔一内野手(22)、静岡大出身の佐藤啓介内野手(23)と、いずれも育成から支配下入りを果たした県勢を担当。頼もしいコネクションもできた。現在は来年1月の新人合同自主トレに向け、体重を夏以降2キロ増量の112キロとするなど準備を進めており、いち早い“出世”につなげていく。(伊藤 明日香)

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