◆全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」(20日、東京・品川プリンスホテル ステラボール)観衆715
全日本プロレスの世界タッグ王者「斉藤ブラザース」の斉藤ジュン&レイが「世界最強タッグ決定リーグ戦 2024」で全勝街道を猛進している。
史上初の世界タッグ王者での全勝優勝。斉藤ブラザーズは大会前に目標を掲げた。この決意をさらに強固とすべく弟のレイは16日の仙台大会で行動に出た。アジアタッグ王者の安齊勇馬&ライジングHAYATOを破った試合後のリング。全勝Vへの決意を表すべく大好きなビールを断つ「禁酒」に加えトレードマークとなっていた自慢のひげの「断髪」を宣言。兄のジュンがヒゲにはさみを入れる「断髪式」を行った。その後、すべてを剃り落とし翌17日の山形・鶴岡大会からレイは、むき立てのゆで卵のような顔面で登場した。
20日の東京・品川大会。試合前、斉藤ブラザーズにヒゲを“断髪”した真意を直撃した。
レイ「俺がヒゲを剃ったことでお客さんの中には『なぜ?』と思う人もいたかもしれないけど、これは決意表明だ。ただの優勝じゃなく世界タッグベルトを持ったままの全勝優勝は歴史に名を残す偉業だ。そのための決意表明なんだ」
ジュン「実は、俺は弟にヒゲを『伸ばせ、伸ばせ』とずっと言っていたんだ。『サンタクロースぐらいまで伸ばせ』と言っていたんだが、そこは弟の強い意志があった。その気持ちを優先した」
レイ「正直言えば、ヒゲを剃ることは開幕前は考えてなかったんだ。だけど開幕して時間がたつ中で『決意表明しなければいけねぇな』と考えるようになった。やるんだったら、地元の宮城でやりたいと思っていた。試合に勝って、あのタイミングで禁酒とヒゲを断髪することを言わせてもらったぜ」
ジュン「仙台でお前の決意を聞いて、強い意志を感じたよ。ただお前は『俺はヒゲもそるし禁酒もするから、お前も甘い物禁止にしなきゃダメなんじゃないの?』みたいなことを言ったよな。俺自身は、『甘い物禁止』とは一言も言っていない。だが、流れだから仕方ない。俺も甘い物を禁止にしたぜ」
レイ「ただ、この前、試合後に行ったコンビニでお前、甘い物持っていたよな。俺が『あれ?』って突っ込んだら『あっ!忘れてた!」って言って棚に戻したよな?」
ジュン「あれは、『たけのこの里』だった(苦笑)」
レイ「食べそうになっていたよな」
ジュン「自分で『甘い物禁止』って言ってなかったからうっかり忘れていたんだ。でも食べてはない」
レイ「ところで、ヒゲを剃った俺の顔は正直、どうだ?俺自身は、悪くないと思ってるけど…ただ、ちょっと寒いな」
ジュン「決意表明のために剃ったのに、最強タッグで風邪を引かれたら困るぞ」
レイ「そこはもちろん、気をつけるぜ。ただ、俺のヒゲは1日、剃らないだけでも結構、伸びるんだ。剃る前もに数週間であそこまで伸びたからな。だから1日放っておくだけで結構、ジョリジョリになるんだ。宮城では、リングでの断髪式の後、ホテルでバリカンとカミソリで自分で剃ったんだが、すぐに伸びるから実は昨日も剃ったぜ」
ジュン「そんなに伸びるのが早いんだったら1か月に1回、断髪式やるか?」
レイ「それ、いいかもしれないな(笑)。正直、俺のヒゲはすぐに生えてくる。だからヒゲがなくなってしまったって残念がっているファンがいるかもしれないけどすぐ生えるから安心してほしい。生やそうと思ったらすぐ生える。髪の倍ぐらいのスピードで生えるんだぜ」
ジュン「弟が決意表明したように世界タッグのベルトを持ったまま全勝優勝しか俺たちには見えていない。しかも兄弟で達成することに大きな意味がある。世界最強タッグで全日本プロレス、プロレス界に歴史に名を残す。それを見てもらいたい。DOOM!」
レイ「あと今年の目標はプロレス大賞の最優秀タッグ賞だ。タッグと言ったら俺たち斉藤ブラザーズと言われるようタッグナンバーワンを目指すぜ」
この日はAブロック公式戦で関本大介&真霜拳號と対戦。白熱の一戦は、驚異的なパワーを持つ相手に苦戦したが、最後はレイがBBQボムで関本を豪快に沈め4連勝を飾り勝ち点を8に伸ばし、独走態勢に入った。ただ、試合後のバックステージでジュンが「斉藤ブラザーズは誰にも負けやしない」と胸を張りながら「よし、帰って甘い物でも食べよう」と約束破りを口にすると「いやダメだ。ノースイーツ、ノースイーツ」と注意していた。これにジュンが「DOOM!」と抵抗していた。