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84歳加藤一二三・九段がギネス世界記録 「これからも記録更新していきたい」

スポーツ報知 2024年11月21日 11時0分

 将棋の加藤一二三・九段(84)が「同一雑誌におけるボードゲームパズル作者としての最長キャリア」のギネス世界記録に認定され、21日、東京・千駄ヶ谷で行われた認定証授与式に出席した。加藤は1959年から雑誌「家の光」で詰将棋を出題し続け、今年10月1日で65年62日のギネス世界記録に認定された。

 ギネスワールドレコーズジャパン代表・石川佳織氏から認定証を授与されると、加藤はにこりと笑い、「ギネス世界記録達成を大変よろこんでおります」と喜びを語った。長年にわたり、詰将棋作りを続けられたのは「健康にめぐまれたから」と振り返った。

 これからもこの記録は破られないのでは?と報道陣に聞かれると、「そう思います。これからも記録を更新していきたい」と力強く言い切った。

 加藤は旅行中の飛行機や新幹線の中など至る所で詰将棋をつくっているという。詰将棋をつくる際に心がけていることについては「一般の将棋ファンへ向けておりますので、だいたい7手詰めか9手詰めを作ることを目標としており、目が覚めるような良い手、感心してもらえる手を2手はいれております」と明かした。

 日本将棋連盟の常務理事・森下卓九段は「加藤一二三先生が、65年以上にわたって『家の光』に詰将棋を毎月執筆され、『ギネス世界記録』に登録されることになり、棋士として、また同郷の後輩として、こんなにうれしいことはありません。加藤一二三先生には、ますますお元気でご活躍され、将棋界を大いに盛り上げていただきたいと思うばかりです」と祝福のコメントを寄せた。

 加藤は1940年生まれ、福岡県出身。14歳で四段となり、当時、史上最年少の中学生棋士となる。82年には名人に。史上最年長勝利記録、史上最多対局数、史上最多敗北数など数々の偉業を達成してきた。17年、現役最高齢での引退。24年には棋士デビューから70周年の節目を迎えた。

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