北の富士さんの訃報を受け、九州場所が行われている福岡国際センターは悲しみに包まれた。
九重親方（元大関・千代大海）は「最後にお会いしたのは２年前、その時には自分の解説を『うまい。あの視点はわかりやすい。声もいい』と褒めてくれました。現役の時は私の相撲には辛口だった。愛情だとはわかっていましたし、『俺から見れば孫みたいものだから」と言ってくれた時はうれしかった」と話した。
北の富士さんは千代の富士と北勝海の２人の大横綱を育てた。「僕らの憧れであり、こういう師匠になりたいと思いました。プレッシャーは感じてますが、自分もこうなりたい、こうならなければいけないと思ってます。理想像に近づけるように、九重部屋から三役を出して弔いたいです」と決意を口にしていた。