◆卓球世界ツアー ▽WTTファイナル 第2日(21日、福岡・北九州市立総合体育館)
女子シングルス1回戦で、パリ五輪団体銀メダリストで世界ランク13位の平野美宇(木下グループ)が同14位のソフィア・ポルカノバ(オーストリア)を3(11―9、8―11、9―11、11―8、11―5)2で退け、8強入りを決めた。
第1ゲーム(G)は高速ラリーで主導権を握り、2―4から3連続得点。8―8から2連続で得点を重ね、このゲームを先取した。だが、第2Gでは長身180センチで左利きの昨年の欧州選手権女王が力強いフォアなどで襲いかかる。1―1の第3Gは8―8からバック側にサーブを2連続で決められた。客席の子供から「頑張れ」「大丈夫」と声が飛び、第4Gは3―3からラリーを制し、ゲームポイントを握るとフォアカウンターで取り切った。勝負の第5Gは1―3からフォアをストレートに打ちきり、3連続得点。最後は痛烈なスマッシュを打ち込み、激闘を制した。
次戦は世界ランク7位の陳幸同(中国)と激突。相手は21日の1回戦で世界ランク1位の孫穎莎(中国)をフルゲームで破っている。平野も過去6連敗を喫していたが、直近のアジア選手権団体決勝(10月)で対戦し、3―1で倒している。4強を懸けた準々決勝は、22日午後1時35分に開始予定となっている。